スポンサード リンク
2008/04/27 日記<高機動車>
高機動車
高機動車(こうきどうしゃ)はトヨタ自動車が開発・日野自動車が製造し、陸上自衛隊が装備している人員輸送用自動車である。基本的に普通科 (陸上自衛隊)|普通科(歩兵)一個班(10名)が移動するために使われるほか、火砲や牽引自動車|トレーラーの牽引などにも使われる。愛称は「疾風」(はやて)であるが、その他の愛称と同様に、自衛隊内部では全く使われていない。現役隊員は「高機(コウキ)」と呼んでいる。
開発
73式中型トラックの後継、及び新型の兵員輸送車輌としてトヨタ自動車が開発を行った。1993年から導入、配備されている。
特徴
人員運搬にも物資運搬にも実に多用途に利用可能であることから、自衛隊部隊の本車に対するニーズは特に高い。その姿から「ジャパニーズハンヴィー|ハマー」と言われた事もあったが、ハンヴィー(ハマー)がジープや小型トラックなどの複数の車種を統一することを目的とした各種派生型の多い車両であるのに対し、高機動車は普通科 (陸上自衛隊)|普通科一個班が移動することを主眼においた兵員輸送車と言える。隊員からは乗りやすい・扱いやすいと評価は上々である。陸自が開発に加わっていることと、陸自内部でも引く手あまたであるため、航空自衛隊では民間用(トヨタ・メガクルーザー|メガクルーザー)をベースにしたものを装備している。基本的に非装甲車両である為、ボンネットは繊維強化プラスチック|FRP製で、やわらかい。一般的な積層方法で製造されるメガクルーザーに対し、高機動車では真空成型となっている。ラジエターも一般の自動車同様、垂直に置かれている。フロントウインドシールドに使われているガラスは二層構造となっており、内側には防弾性能を持たせている。自衛隊イラク派遣|イラク派遣の際に使用された車両には車内の一部に装甲板が追加された。固定武装は無いが、銃架をロールバーに取り付ける事で、普通科隊員が装備しているミニミ軽機関銃|5.56mm機関銃MINIMIを据え付けて射撃する事が出来る。エンジンはトヨタ・ダイナ|ダイナ用の直列4気筒の直噴ディーゼルである15Bを4バルブ化し、インタークーラー付きターボチャージャー|ターボを装備した15B-FT(後に電子制御のトヨタ・B型エンジン (2代目)|15B-FTEに変更)型。ドライブトレインは、任意にロックできるセンター差動装置|デフを持つ、フルタイム四輪駆動|4WDである。デフには前後ともに電動デフロック機構対応のトルセン差動装置#リミテッド・スリップ・デフ|LSD(タイプA型)を装備している。さらに、3次減速装置としてハブリダクションドライブを持ち、それに伴い(ホイール)ブレーキはブレーキ|インボードマウントとなった。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンで、ハブ (機械)|ハブやサスペンションアームは4輪ともにある程度の互換性を持たされている。後輪に油圧式操舵装置を持った逆位相(小回り)四輪操舵|4WSを採用しており、広いトレッドと相まって、見かけによらず小回りがきく。これは前輪の舵角が大きい時にのみ働くため、普段の操安性に影響は無い。油圧式のため、エンジンが止まり油圧が下がると中立に戻る。ダイナやトヨタ・ランドクルーザー|ランドクルーザーなど、市販車の技術を応用していることからも判るように、一般路での走行性能は高く、その上に、大きな最低地上高、タイヤ空気圧調整装置、幅広・大径タイヤの採用による低接地圧などにより、高い路外機動性も確保されている。加えて、ランフラットタイヤを採用し、被弾時の走行性能も一定程度確保されている。災害派遣等、一般道路を使用する際は、73式小型トラックや73式中型トラックなどと並んで多く使用される。初期生産型はシートのリクライニング機構が省かれていたが、後の改良でリクライニングシートとオプションでコンパクトディスク|CDプレイヤー付きラジオが設定された。を牽引する型である重迫牽引車
120mm迫撃砲 RT(重迫)を牽引する車両にも本車と殆ど同じ車両が利用されているが、若干の差異(120mm迫撃砲の弾薬を固定する金具等を後部座席床に設置)が見られ、自衛隊における名称も「重迫牽引車」となっており、別の車両(砲の備品)の扱いとなっている。両車の識別は、高機動車のナンバープレートが「06-nnnn」であるのに対し、重迫牽引車は「50-nnnn」であることから容易に可能である。なお、各師団(旅団)の通信大隊(中隊)及び普通科 (陸上自衛隊)|普通科連隊・砲兵|特科連隊等本部管理中隊通信小隊に配備されている高機動車は車番が「06-6xxx」以降の車番に統制されている。現在生産されている73式中型トラックと本車のシャーシは、4WSの有無、ホイールベース、ばねレート以外は共通となっている。メガクルーザー共々、タイヤは37×12.50R17.5-8PR LTと言う大きな上に特殊なサイズで、夏用・冬用共に専用品となっており、ブリヂストンの一社供給となっている(ちなみに、73式小型トラックのタイヤは横浜ゴムの一社供給〔新型パジェロ仕様のみ・旧型ジープタイプはブリヂストン及びファルケンが供給〕)。スタッドレスタイヤの銘柄はブリザックW965及びW945(いずれも特注品)。
Image:JGSDF Koukidousha (TOYOTA) 3.jpg|車体正面
Image:JGSDF Koukidousha (TOYOTA) 8.jpg|防塵メーター
Image:JGSDF Koukidousha (TOYOTA) 6.jpg|バックドア
Image:JGSDF Koukidousha (TOYOTA) 7.jpg|車内
Image:JGSDF Koukidousha (TOYOTA) 4.jpg|ランフラットタイヤ
Image:JGSDF Koukidousha (TOYOTA) 5.jpg|サスペンション上にオフセットしているドライブシャフトとインボードのディスクローター(さび色の部分)が見える
筒状のものはタイヤ空気圧復帰用のエアタンク
諸元
* 乗員:10名
全長:4.91m
車幅:2.15m
車高:2.35m
軸距:3.395m
輪距:前1.795m 後1.775m
車重:2.55t
路上最高速度:120km/h(乗員2名の通常走行時のみ。1tトレーラー牽引時及び10名乗車時は80〜100km/h程が限界)
登坂能力:60%
旋回半径:5.6m
エンジン:水冷直列4気筒OHV4バルブターボディーゼル インタークーラー付き
出力:150ps / 3,400rpm
燃料搭載量:108L
変速機:ロックアップ機構付4速AT(軽負荷時は55km/hで自動的に4速にシフトアップされ、乾式クラッチによりロックアップされる。)派生車両
93式近距離地対空誘導弾(SAM-3):91式携帯地対空誘導弾(SAM-2)の発射/観測/誘導装置を装備
96式多目的誘導弾システム:発射機・射撃指揮装置などを装備した型が1セットに所属
03式中距離地対空誘導弾:幹線無線伝送装置・幹線無線中継装置・射撃統制装置を装備した型が1セットに所属
低空レーダ装置 JTPS-P18
衛星単一通信可搬局装置 JMRC-C4
発煙機3型
トヨタ・メガクルーザー|メガクルーザー:民生用(現在は販売中止)
上記の他に航空電源車などの車両も存在し、自衛隊の中でも派生型が多い部類の車両である。登場作品
『機動警察パトレイバー 2 the Movie』 - 93式高機動車ジャンビーという(ジャパニーズとハンビーを掛け合わせた)架空のニックネームで登場。
『WXIII 機動警察パトレイバー』
『ゴジラvsデストロイア』- 実物の高機動車が日本映画初登場。
『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ - 特務機関NERV(ネルフ)や、戦略自衛隊(J.S.S.D.F)仕様が登場。
『ガメラ3 邪神覚醒|ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』
『ゴジラ|ミレニアムゴジラシリーズ』
『戦国自衛隊1549』
『戦国自衛隊#戦国自衛隊・関ケ原の戦い|戦国自衛隊・関が原の戦い』
『戦国自衛隊#続・戦国自衛隊|続・戦国自衛隊』
『やわらか戦車』
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』
『太陽の黙示録』
『デジモンテイマーズ』
『ガンパレード・オーケストラ』−95式高機動車という名で登場。
『スカイガールズ』第9話の巨大亀ワームの撃退するために追浜のコンビナートで登場。所属部隊は第31普通科連隊の高機動車と思われる。関連項目
*陸上自衛隊の装備品一覧
トヨタ・メガクルーザー
ハンヴィー外部リンク
陸上自衛隊 - 高機動車
自衛隊装備図鑑 高機動車
TrackBack-Ping-URL:
Copyright (C) 2007 高機動車が好きなんだよねAll Rights Reserved.