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2008/06/22 日記<トヨタ・MR-S>
トヨタ・MR-S
トヨタ・MR-S(エムアール-エス)とは、トヨタ自動車が製造・販売していた2シーターの自動車である。オープンカー|オープンタイプ(手動ソフトトップ)のスポーツカーで、トヨタ・MR2|MR2の後継車である。製造はセントラル自動車だった。車両形式はZZW30。
概要
2代目のMR2がパワースペック競争に巻き込まれた結果、シャシ (自動車)|シャーシの熟成が間に合わず、挙動が読み辛いうえにピーキーなクルマとなり、とても「Fun to Drive」(初代当時のトヨタの企業スローガン)どころではなくなっていた。MR-Sではその反省に立ち、パワーは控えめであるが軽量化による運動性の良さ、オープンドライブなど、運転が楽しめるライトウェイトスポーツカーに仕上げることに力が注がれた。車名は海外向けも含めてMR-Sという名前に変更する計画があったが、英語圏ではMrs(ミセス)の意味となり、スポーツカーに相応しくないという理由で、海外(欧州・豪州)ではMR2が継続された。
米国向けはオープンカーとなったことを明確にするため、MR2 Spyderとなった。なお日本国内ではスパイダーの商標はダイハツが保有。またフランス向けは初代よりMRの名称として輸出されていた(MR2をフランス語読みすると、merde(糞)に音韻が似ていることから忌避された)。なおMR-Sの"MR"はミッドシップ(Midship Runabout)を指している。2007年7月末、クーペを含むスペシャルティカー縮小の影響および法規対応不可もあり生産終了となった。
生産中止前に1000台限定のFinal versionのみの販売となった。(ブラックカラーのレッドトップやメッキ風エアインレットガーニッシュなどの特別仕様が設定)
MR-Sの終了と同時に、トヨタはスポーツカー事業から撤退したことになる。なお、国内向けのエクステリアにはトヨタマークが一切なく(車内のステアリングにのみ描かれている)、代わりに「MR」を図案化したエンブレムがある。
スタイル・機構
エンジン
全車に排気量1800cc、最高出力140馬力/6400rpm,最大トルク17.4kg/m/4400rpmのトヨタ・1ZZ-FE|1ZZ-FEエンジン(直列4気筒DOHC・VVT-i)を搭載。同エンジンは100kg程度と軽量であり、トヨタ・セリカ|セリカのSS-Iなどにも搭載されている他、1800ccクラスのエンジンとしてはトヨタ車の標準的なエンジンであり、幅広い車種に搭載されている。
トランスミッション
マニュアルトランスミッション|MTとセミオートマチックトランスミッション|セミATのシーケンシャルマニュアルトランスミッション(SMT)の2種類があり、初期型は5速、マイナーチェンジ以降は6速となっている。オートマチックトランスミッション|ATの設定はない。国産量産車では初めてのSMT搭載車である。
MR-SのSMTの特徴
トランスミション自体は、オートバイやレーシングカーなどでなじみのある、ドグミッション|ドグクラッチを持つ「選択摺動式」ギアボックスではなく、ごく一般的なシンクロナイザーを備えた「常時かみ合い式」である。
変速操作のみをシフトレバーの前後動による「シーケンシャル」としたもの。インターフェースの違いのみで、実質はオートマチックトランスミッション#自動制御式マニュアルトランスミッション|自動制御式マニュアルトランスミッションから自動変速機能を省いたもので、パドルシフトなどのセミオートマチックトランスミッションと変わらない。
自動制御式マニュアルトランスミッションのような自動進段機能を備えていないため、加速時にはドライバーが自らシフト操作を行う必要がある。ただし車速が規定速度(10-20km/h、直前のギヤ段により変動)より下回ると自動的に1速ないし2速へシフトダウンする機能がついている。
マイナーチェンジ前の5速SMT では、エンジンの回転数不足や過回転などが起こりうるギヤ段に変速すると警告音を発し、ドライバーに変更操作が必要な旨を告知する。半クラッチで無理矢理走るが、勿論クラッチにはよろしくない。
マイナーチェンジ後の6速SMT では、ドライバーのシフトミスによるエンストや故障を防止するため、回転数不足や過回転などが起こりうるギヤ段には変速できないようになっている。
MR-SのSMTは専用設計ではなく、マニュアルトランスミッション車のトランスミッションを流用しており、トランスミッションの主要構造部品はマニュアルトランスミッション車と共通で各ギヤ段の歯車比も同一である。このためクラッチやギヤもマニュアルトランスミッション車用のアフターマーケットパーツに交換することは「物理的には」可能であるが、SMT特有の部品(油圧アクチュエータ・トランスミッションコントローラ)に影響のない改造、またはSMT特有の部品も同時に改造することが必要となる。とはいえど、SMT特有の部品については改造パーツを見たことが無い。よって、現実的に装着可能なのは現在のところMT用のフライホイールのみであるが、軽量なものに交換するとシフトアップの際、エンジン回転制御のために生じる変速ラグが軽減される。TRDもSMTについて軽量フライホイールへの交換を推奨している。
ちなみにコンピューターはトヨタ製ではなく、ボッシュ (企業)|BOSCH製である。そのためかコンピューター関係のトラブルが多い。シーケンシャルの場合、「コンピューターの不具合=走行不能(強制的に2速ホールドとなり走行出来る場合も有る)」となるためディーラーではシーケンシャルを薦めないところも多い。
Image:Toyota MR-S 002.JPG|前期型リア
Image:Toyota MR-S 001.JPG|後期型リア
Image:Toyota MR2 Spyder ZZW30 racing.jpg|ハードトップ装着状態
歴史
1995年、MR-Sの原型となるMR-Jという4人乗りのコンセプトカーがモーターショーで発表される。
1997年、MR-Sという名前のコンセプトカーが東京モーターショーで発表される。基本スペックは1999年発表の量産モデルとほぼ同一だが、外観デザインの細部は異なる。
1999年10月、発売。
2000年8月、シーケンシャルMTモデルを追加。トップグレードのVエディション追加。
2002年8月、マイナーチェンジ。変更点はミッション変更(5速→6速)。タイヤサイズ変更(F185/55R15,R205/50R15→F185/55R15,R215/45/R16)。フォグランプ追加。ヘッドランプ&テールランプ変更。シート形状を穴あきタイプに変更。ボディ剛性強化。サスペンション剛性強化。インテリア変更など。
2004年、さらにボディ剛性を強化したため、車重が30kgほど増加した。
2005年12月、フォグランプインジケーター追加。テールランプとブレーキランプの配置入替。
2006年11月、ベース車を2007年1月に生産終了、特別仕様車「Vエディション ファイナルバージョン」を1000台限定で発売し、2007年7月での生産終了を発表。
2007年7月、折からのスポーツカー不振のため、生産終了およびモデル廃止。これによって、トヨタからスポーツカーのラインナップが消滅(レクサス・SCは除く)し、同事業から事実上撤退した。取扱い販売店
ネッツ店(旧ネッツ店+旧ビスタ店)車名の由来
「Midship Runabout Sportsopencar」ミッドシップ・ランアバウト(ラナバウト)・スポーツオープンカーの頭文字から創作された造語。エムアールエスと読む。MR-Sをベースにしたカスタムカー
TMI・VM180ザガート - イタリアのカロッツェリア、ザガートが外観をデザインし、モデリスタが製造・販売した限定車(100台限定)。398〜450万円。
カセルタ - 日本のデザイン会社、モディーが外観をデザインし、モデリスタが製造・販売した限定車(150台限定)。350〜388万円。
横浜スタジアムのリリーフカー - トヨタテクノクラフトが手がけた。ビジター用とホーム用の2台がある。SMT。
SUPER GT GT300クラスのマシン - ちなみに同マシンはフロントにトヨタのエンブレムがついている。
モノクラフトGT300 - 全日本GT選手権参戦マシンを再現。西部警察 SPECIALでも使用された。
MR-S turbo tuned by TTE - Toyota Team Europeの制作したターボ車。
MR-S with VTEC - HALF WAYによる、ホンダ・インテグラタイプR搭載のK20A(220ps)に換装したコンプリートカー。
MR-S ロッテ"BLACK BLACK" - ロッテのガム、ブラックブラック20周年記念のキャンペーンとして1名にプレゼントされた。モデリスタによりボディ・ハンドル・シート・サイドパネルがカスタマイズされた。関連項目
トヨタ自動車
セントラル自動車
トヨタ・MR2
トヨタ・MRスパイダー
オープンカー
ライトウェイトスポーツ
セミオートマチックトランスミッション外部リンク
セントラル自動車株式会社
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